苑上はあたりを見回し、前よりますます暗いことに気がついた。
まるでたそがれ、日が沈んだ後のようだ。はっとして仰ぐと、彼らの頭上で黒い雲が渦巻き、
その中から墨をこぼしたように黒いものが生まれ出ようとしていた。
                                                    薄紅天女 第四章 「少年」より

  

ちょっとバランスの悪くなってしまった苑上嬢…(またか)
物の怪に追いかけられる、例の場面をイメージしながら、頭の中には谷山浩子さんの「かくしんぼ」
(アルバム「お昼寝宮・お散歩宮」収録)が流れていました…。
物の怪に追われる苑上は、この曲イメージ(笑)
たった一人で、恐ろしいものに追われる、切迫した恐怖が感じられて良いです!

着物の模様がうまくいったかな、と思っていたのですが、
最後に付け足した紫の柄がうまくいきませんでした…><







2007.3.18