阿高は声を抑えていたが、ためらいの無いものが感じられた。
阿高はとっくに知っているのだと、苑上は思った。
(中略)
「行きたい」
苑上はささやいた。彼の育った土地を、育った家を見たかった。阿高とこの先もいっしょにいたかった。
その気持ちは、もうひき返すことができないほど強いものだった。
薄紅天女「修復」より。
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「薄紅天女」より、阿苑…です><
いずるさんのお宅で行われていた薄紅祭りに参加させていただいた絵です。(有難うございました!)
「決めた?」の名台詞が大好きなことはもう言うまでもありませんが、
ノベルズ読み返しを経て、それ以前の口説き落としに参ってしまいました…!
(口説き落としって…)
散々いづるさんに騒いでご迷惑をおかけしたのですが^^;
やはり、この阿高の台詞が大好きなのです…!
「知っている。でも、鈴がどう思っているか知りたい」
とても確信有り気なこの台詞。
けれど阿高は、果たして自分ひとりでこの結論に行き着いたのかしら?とちょっと疑問です(酷)
何となく思い当たるものはあるものの、やはり藤太や広梨の後押しがあって、
初めて自信を持ってこの台詞を言っているような気がします(笑)
絵の方ですが、一生懸命描いたのですが、私の描く苑上は衣装が違っていたのですね…!(あわあわ)
長岡京の頃の方々ってもっと唐様の着物だったのですね…。
今までずっと十二単を意識して描いていました…;(十二単に見えませんが)
よ、要精進…です><
阿高の幼さも気になるところですが^^;
表情と仕種は気に入っているのですv
2005.12.18