ブラウニー。
家について、家人の行き届かない掃除や家事を手伝ってくれる妖精。
お礼は、カップ一杯のミルクやクリーム。
ただし、彼らにお礼を手渡ししたり、衣服を与えてはなりません。
ブラウニーに直接お礼や衣服を渡すと、彼は二度と家には戻ってこなくなるでしょう。


これは、そんなブラウニーの少年と、彼の住む家の住人のお話です。












森の中の小さな家で





<おはなし>

一話

二話

三話

四話

五話

六話

最終話

番外編
 
〜親愛なる、「あちら側」の皆様へ〜


<絵置き場>

日常
届かぬ願い
うたたね
お礼
パパ、お話して?
集合
贈る心
色づく



<他>

番外編・漫画




<人物紹介>

ハック


年齢不詳。
家付き妖精・ブラウニーの少年。
枯れ草色の髪と瞳。
茶色いボロボロの服を着ている。

森の中の家に棲み、一家と共生している。
家人に対しては気立てもよく、良く働くが、家人以外の人間には
冷たい。

特にエレナのことが大好き。
彼女とある約束をしている。

身体の弱いエレナのことを気遣いつつも、ぶっきらぼうな調子は
直せない、不器用な妖精。





エレナ


14歳。

ハックの棲む家の一人娘。
紅茶にミルクを溶かした薄茶の髪と瞳。
生まれついての難病で、あまり長くは生きられない身体。

苦境にありながら、自分の病に悲観することなく、
日々を明るく生きている少女。
穏やかで優しい性格で、皆から好かれている。

父のような仕立て職人になるのが夢。

ハックのことを特に気にかけている。
ハックにお礼のミルクを渡す(置いてくる)役目は、どんなに身体が
辛いときでも自分でまっとうしようとしている。







オリバー

40歳くらい。

エレナの父で、腕の良い仕立て職人。
エレナと同じ、薄茶の髪と瞳に眼鏡をかけている。

エレナの父らしい、穏やかな性格で、妖精にも詳しい。
娘のことを気にかけつつ、マイペースに仕事をする職人。




シエラ

20歳くらい。

一家の家政婦。
栗色の髪に、焦げ茶色の瞳。
少々大雑把なところはあるが、働き者で気の良い娘。
しかし家人以外の人間を敵視するブラウニーとは仲が悪く、
絶えずけんかをしている。

ハックに意地悪をされてもめげずに食らいついていく、タフな性格。












「異國の娘」の資料のつもりで借りてきた
「妖精辞典」のブラウニーの項を読んでいて、ふいに頭に浮かんできたお話です。
ブラウニーという妖精の性格からすると、このお話は夢見すぎなのかもしれませんが(汗)
(いや、それ今更だろう…;)
私なりの解釈であり理想のような…。

なんだかとても児童書めいています(笑)

最初の予定では暗くなるはずではなかったのですが、
エレナが身体の弱い子になってしまったのが全ての原因かと(おい)

余談ですが、「病弱少女と元気な少年」という構図が、
別に製作中(停滞中)のオリジナルとかぶっていたりします…^^;
ぶっちゃけ、エレナは、そっちの作品の脇役になるはずの子でした…。
(「ライカ」に出てくるヨナの妹になるはずでした)
(内輪ネタすみません;)(っていうかこれ全て内輪ネタだし;;)



お時間のある方は、お付き合いくださると嬉しいです^^













2005.11.4